大人になってもニキビができやすいニキビ肌に悩んでいる人は少なくありません。
また大人ニキビ肌はニキビができやすいのと同時に、敏感肌でもあることが多いのではないでしょうか。
ニキビがあったり肌が敏感になっていたりすると、ちょっとしたことで肌がヒリヒリしたり赤くなったり、ニキビがひどくなったりというトラブルを抱えがちです。
化粧品ひとつ選ぶのにも気を使いますよね。
「大人ニキビ肌や敏感肌の人でも安心して使うことができる、本当におすすめの洗顔料はどれなんだろう」と日々情報を求めている人も少なくないでしょう。
インターネットで情報を検索すると、「口コミでこれが人気」「これが評判」という商品がいろいろ出てきますが、それらは本当に安心して使うことができるものなのでしょうか。
大人ニキビ肌や敏感肌の人が化粧品を選ぶときに何に気を付けるべきなのか、どんな化粧品を選べば安心して使えることができるのかをお伝えします。
もくじ
どうして大人ニキビができるの?どう対処すればいいの?
中学時代や高校時代にニキビに悩んでいた友人たちはすっかりきれいになったのに、どうして自分だけがまだニキビが治らないんだろうと悩んでいる人は少なくないでしょう。
また、思春期にはニキビとは無縁だったのに、大人になってからニキビができて苦しんでいる人もいるかもしれません。
いったいなぜ、大人になってもニキビができるのでしょうか。
大人ニキビができる原因
思春期のニキビは過剰な皮脂が毛穴に詰まることが原因でできます。それに対し大人ニキビは、古い角質が肌に蓄積し、肌が乾燥することが原因です。
代謝が落ちると、ターンの―バーが遅くなります。すると古い角質が肌の表面に残って落ちにくくなり、そのまま毛穴をふさいでしまうのです。ふさがった毛穴にニキビの原因となるアクネ菌が繁殖すると、大人ニキビになります。
また、ターンオーバーが遅くなると、毛穴をふさぐのと同時に肌の乾燥も引き起こします。肌が乾燥すると、よけい角質が厚く硬くなり、できてしまった大人ニキビを頑固にさせてしまうのです。
思春期のニキビは額から頬にできますが、大人ニキビは口の周りやあごにできます。また乾燥してカサついたニキビができるという特徴があります。
あなたが「これは吹き出物」だと思っていたものは、実は大人ニキビかもしれません。
大人ニキビの人は敏感肌でもある
大人ニキビに悩んでいる人は、肌が敏感になって刺激が強い化粧品を使うとピリピリした感じを感じることがあります。
大人ニキビと敏感肌、両方の悩みを持っている人が少なくありません。
敏感肌の状態
敏感肌はバリア機能が弱まり、外界からの刺激を受けやすい状態になっています。
私達の肌の表面には角質層があり、バリアを作って内部の水分が蒸発するのを防ぐとともに、紫外線やホコリなど、外界からの刺激から肌を守っています。しかし角質層がもろくなると肌の表面に隙間ができてしまい、そこから内部の水分が蒸発しやすくなって乾燥肌になったり、外部から異物が入り込んで肌がヒリヒリしたり炎症を起こしたりしがちなのです。
敏感肌を改善してケアするためには、バリア機能が弱った肌を守るための機能があるスキンケアアイテムを使って肌をケアすること、そして食生活などを見直して肌のターンオーバーを正常化させ、肌が持っている本来の力が引き出せる身体に作り替えていくことが大切になります。同時にターンオーバーが整うことで、大人ニキビも改善しやすくなります。
大人ニキビと敏感肌の人の化粧品選び
化粧水や乳液、クリームは肌の調子を整えるために毎日使うスキンケアアイテムで、欠かすことができないものです。
大人ニキビや敏感肌の人が安心して使うことができる化粧品はどのような商品なのでしょうか。
口コミサイトなどを見ると、大人ニキビ肌や敏感肌のためのさまざまな商品のレビューが挙がっています。多くは肌への刺激が極力少なくなるようにと工夫された商品です。
私たちの身体が無理なく受け入れることができるのは、やはり限りなく自然に近い材料のものです。風邪を引いて熱があったり、身体がだるくて横になっているときに、刺激が強い炭酸飲料や強い甘さのクリーム入りのコーヒーを飲みたいとはあまり感じないでしょう。それよりもミネラルウォーターやフルーツを絞っただけのフレッシュジュースが欲しいと感じる人が多いのではないでしょうか。
天然に近いもの、自然そのままのものは身体も無理なく取り込んでいくことができますが、化学的に加工されたものは身体にとって強い刺激や負担になることが多いのです。
化粧品にもさまざまな種類があり、品質が変わりにくいように防腐剤を入れたものや、良いにおいがするように化学的な香料を混ぜたもの、化粧水の成分がしっかり混じって分離しないようにと化学物質を混ぜたものがたくさんあります。また肌に有効な成分を肌の奥まで届けるために、化学的に手を加えた成分が混じっていることも多くありません。
多くの化粧品は、それがどれだけ肌へ良い効果があるのかということはうたっていますが、肌への負担を正直に記したものや、どれだけの化学成分が含まれているかということは当然ながらアピールはしません。しかし私たち、特に敏感肌の人は、その商品にどれだけの化学物質が使われているのかということをじゅうぶんに注意してチェックをしたほうが良いのです。
化学的な物質が入っていると大人ニキビ肌や敏感肌に良くないの?
敏感肌の人が陥りやすい肌トラブルのひとつに、湿疹があります。筆者も敏感肌で湿疹には年中悩まされています。痒くて掻いてしまうと痕が残るし、掻くのを我慢しても赤い痕が残ってしまうことがあって、自分の肌を見て溜息が出てしまいますよね。
湿疹が起こる原因は大きく分けて2つあります。外的な刺激と内的な刺激です。外的な刺激はさらに3つに分かれます。
- 乾燥や紫外線や気温など物理的な原因によるもの
- 化粧品などに含まれる薬品、化学物質などの化学的な反応によるもの
- 花粉やホコリなどのアレルゲンによるもの
化学的な物質は外的な刺激によって湿疹を引き起こす可能性があり、敏感肌の人にとっては注意して避けたい物質なのです。またニキビにも刺激になりますので、大人ニキビができている人もできるだけ避けた方が良いといえます。
それではいったいどのようなものが「大人ニキビ肌・敏感肌の人が避けるべき化学的な物質」なのでしょうか。
大人ニキビ肌・敏感肌の人が避けたい、化粧品に含まれる化学的な物質
化粧品によく含まれる成分の中でも、以下の成分は大人ニキビ肌・敏感肌の人の肌に刺激が強い成分です。買う前に原材料をよくチェックし、これらの成分が含まれていた場合は買うのを控えるようにしましょう。
合成界面活性剤
成分同士を混ぜるために化粧品に含まれていることが多い成分です。しかし原料が石油であることが多く、肌の角質層を溶かしてバリア機能を低下させ、肌荒れを引き起こす原因になりやすい成分です。
合成界面活性剤には、ラウレス硫酸Na(ラリレル硫酸ナトリウム)や、ポリソルベート60、ステアリン酸グリセリルなどがあります。
エタノール
殺菌や消毒をする作用がありますが、同時に肌の水分を奪うため肌が乾燥します。敏感肌の人は肌が乾燥していることが多いため、避けたい成分です。敏感肌の人がエタノール入りの化粧品を使うと、ヒリヒリしたり肌が赤くなることがあります。
パラベン
化粧品に入っていることが多い成分で、防腐剤としての役割を果たします。しかし肌への刺激が強く、アレルギーの原因になることもある成分です。単純に「パラベン」という名前ではなく「メチルパラベン」など「●●パラベン」という名前で記載されていることがありますが、すべて注意しましょう。
レチノール
ターンオーバーを促すピーリング効果がある成分ですが、肌への刺激が強いため、敏感肌の人は避けた方が良い成分です。
レチノールも「●●レチノール」という名前で記載されていることがありますが、すべて注意しましょう。
大人ニキビ肌・敏感肌の人はどんな化粧品を選べば安心なの?
大人ニキビ肌や敏感肌の人が避けたほうが良い化粧品について触れてきましたがそれではどのような化粧品なら大人ニキビ肌や敏感肌の人でも安心して使うことができるのでしょうか。
ナチュラルコスメやオーガニックコスメに注目!
最もおすすめなのは、できるだけナチュラルな材料で作られた化粧品です。
ナチュラルコスメやオーガニックコスメと呼ばれるスキンケアアイテムや化粧品が増えてきましたが、これらの洗顔料は、化学的(ケミカル)な物質を極力使わずに作られていることが多く、含まれている成分も精油などの自然由来のものがほとんどです。
オーガニックコスメに至っては、原料となる植物の栽培に農薬や化学肥料を使っていないことにもこだわっている場合が多いので、より自然で肌に優しい成分で作られた、敏感肌の人でも安心して使える洗顔料である可能性が高くなります。
無添加化粧品というものもありますが、これは旧厚生省が指定した成分を使っていない化粧品という意味です。化学的な物質が含まれている可能性がありますので注意しましょう。ただし、無添加をうたっているということは、それだけ肌への影響を考えて商品を作っているという企業の姿勢の表れでもあります。無添加ですらない化粧品に比べると、ずっと安心して使うことができます。
要注意!全てのナチュラルコスメ・オーガニックコスメが安心ではない!
しかし全てのナチュラルコスメやオーガニックコスメが安心で安全なのかというとそうとは言い切れません。というのは、日本ではナチュラルコスメやオーガニックコスメを名乗ることに決まりや基準がないため、ほんの少しのナチュラルな原料を使っているだけで、あとは化学的な成分がたっぷり含まれている商品でも「ナチュラルコスメ」「オーガニックコスメ」を名乗ることができるのです。
規制が厳しいヨーロッパではオーガニックコスメを名乗るためには厳しい基準があります。化学的な物質の使用に対する制限はもちろんのこと、動物実験をしていない、持続可能な方法で製品を作っている、フェアトレードで手に入れた原料を使っているなど、会社としての考え方を問うような基準をクリアしなければオーガニックコスメの認証を得ることができないのです。
そういった規制のない日本の製品を買う場合、ポスターやパッケージのイメージに惑わされず、自分の目で原材料名を確認することが大事ですし、どんな理念を持った会社が作っているのかということまで意識することが大切です。

脱毛研究家、脱毛ライターです。サロン、クリニック、いろいろなところで脱毛を受けてきて、今もなお脱毛中の元・多毛剛毛女子。カウンセリングを受けに行くのはもはやライフワーク。また、美容ライターとしても地道に活動。脱毛やムダ毛に悩む女子を全力で応援します。